Q.家造りに対してのこだわりは何ですか？
こだわりは色々ありますけど、あえてひとつ上げればお客様の要望を聞いて、それを形にしていくことですね。
思うんですけど、キチンとしたもの、ちゃんとしたものを作るのは当たり前なんですね。
だから作るという事だけではなく、作る過程の中でどれだけお客様の要望を取り入れられるかが凄く大事だと思うんです。そういう一つ一つがお客様の満足に繋がりますから。
Q.要望を取り入れることにこだわった事例はありますか？
それはもちろん全ての家です。
ただ特に印象に残った家・・・と聞かれると、100%天然素材の家を建てた時でしょうか。
現在の住宅は表面だけ薄い本物の木で、中はベニヤという合板がほとんどなんですね。
ただ、その家は天然素材にこだわられて、一部分だけ・・・ということではなく、全面的に使用したんです。
素材以外の細かい部分までこだわり抜いた家でしたので、何日も夜遅くまで「あーしよう、こうしたい。」という話をさせていただいたのを鮮明に覚えています。
Q.とことん要望に付き合ったんですね？
そうですね。でも、その要望をひとつひとつ形にしていくことで、本当の満足って生まれてくると思うんです。
そのためには色々要望を聞いて、それを形にするための提案・・・というか、「こういう方法もありますよ！」というお話しもさせていただいています。
でも、それだけじゃだめなんですね。
Q.だめというのは？
お客様の気づかない部分、建てているときは見えにくい部分ってあるんですよ。
たまにテレビとかでも、「予算が少ないから構造的に手を抜いて作られた住宅」の話がありますが、そんなものはもってのほかです。構造が悪くなるようなものなら、断りますね。
家は建ててから長いじゃないですか。何十年と住んでいくものです。
そういう意味では本当の満足って30年先とかにわかるものだと思うんですよ。
Q.そういう意味ではお客様の満足にこだわっていると？
そうですね。お客様の満足にこだわりたいです。
それも、建てた直後だけじゃなく、30年後にも丸野さんに頼んで良かったと満足して貰えるような仕事にこだわっています。これからもこだわり抜きたいところですね。
Q.実は丸野工務店さんは長いお客さんが多いと聞きましたが・・・？
ええ。先代からのお客さんが多いです。本物の仕事をしていたんだな・・・と感心しますし、目標ですね。
その先代から教えられた事は多いのですが、特に記憶に残っているのは
「まじめにちゃんと仕事しろ。ちゃんとした仕事をしとけば怖いもんは無い！」
って言葉ですね。
一つ一つの仕事・現場に真摯に向き合ってきたからこその言葉だと思っています。
先ほども言いましたが、家っていうのは建ててからが長い。
だから、本当は建てたら終わりじゃない。建ててからが本当の付き合いなんです。
少しでも手を抜いたような、そんな顔向けできない仕事は絶対にしたくありませんから。
